つい吉

日記

2022.01.30 萩の月の渦中

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偶然道端でお会いした大家さんに、なんと萩の月をいただきました。

萩の月、食べたことはなかったのですがなんかえらくおいしい有名なお菓子であるということは聞き存じておりました。

 

で、さっそくお茶とともにいただいたのですが、なるほどこれはおいしいですね!!!

外側は蒸しパンっぽいふわふわで、中身はクリーム色をしたこしあんのような食感のものが入っていました。最初スイートポテトを想起したので、さつまいも餡かなと思ったのですが、成分表には芋の表記はなく、素材的にはカスタードクリームとかの方が近そうです。萩の月のサイトで調べてみたら実際「オリジナルカスタードクリーム」とのことらしく、ここが萩の月たる所以なのだな〜と思いました。

 

***

 

朝から交渉の後始末をちょっとやって疲れたので、比較的ゆっくり過ごしておりました。

散歩も行って、本も読んで、おやつ食べてインターネットもしました。

 

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散歩中、奇跡の渦中について考えていました。

 

いつだったかの夕方、老夫婦が長年営んでいるのであろう個人経営のおしゃれな喫茶店に行った時、ちょうどそこのアルバイトの方が退勤する場面に出くわしたことがありました。見た目からして若い学生さんのようで、奥さんの方が「寒そうだから上着を貸すわよ」とカウンターに上着をかけたのですが、アルバイトの方はうっかり隣にあった常連さんの上着をとって袖を通そうとし、「ちがうちがう、それは私の」と常連さんが笑いながらその方に言っていて、なんというか、老夫婦や常連の方にとても愛されている様子が伺えました。

 

で、それを見て自分はふと「奇跡の渦中を目撃したな〜」という感想を持ちました。

 

もちろん、実態は何も知らないので勝手な推測ではあることは大前提なのですが、こういった個人経営の喫茶店で学生時代にアルバイトをすることや、逆に自分の仕事場に若い方がきて深く仲良くなることって、なんか人生であんまりないし、あったとしてもそう長い期間ではない、奇跡的な出来事のように自分は感じて、いい場面に出くわしたなと思いました。そう思えるくらい、素敵な関係に見えたわけです。

 

人生、たまにそういう「思い返すとあれはなかなかない体験だったなぁ」と、すべてが終わって初めて自分が奇跡の渦中にいたことに気づくことがある。あります。ありました。

 

奇跡の渦中にいた時の自分は、街灯よりもずっと明るいスポットライトを受けても目を細めなかったし、川岸の向こうに届くような大きな声を出すことができました(関係者が読んでいるかどうかは一旦置いておきます。いたらえーと、ありがとうございます)。

自分の人生であんな大舞台(まさに!)に立つことなんか想像もしなかったし、立った時も「もう2度とこういうことはないだろうな」と思った記憶があります。

 

いつかまた、振り返って「あれは奇跡の渦中にいたんだ」と思えるくらい、真剣にあることができたらと思います。本当に。