つい吉

日記

2023.08.09 愛のことと違国日記

自分の中で!愛が腹落ちしたのは(愛が腹落ちするものかはともかく)、宇多田ヒカルの「あなた」を聴いた時でした。だからここ数年の出来事です。

どんなラブソングも「そうか……」以上の感想がなかった中、あなたを聴いた時は「あ!そういうことか!?」と認識できて、そんな経験はこの時が初めてだったので、とても感動した記憶があります。

おれに情緒を与えてくれてありがとうね宇多田ヒカル……。

 

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そんな中もうひとつ、愛、と、愛を含んだ人間の間柄を認識できるようになった作品が、本日最終巻が発売された「違国日記」でした。

 

この漫画には色んな人が出てきて、それぞれ考えも過去もできることもできないことも全然違う、だからそれぞれに少しずつ共感できるし、お話からはできるだけよくあってくれという祈りを感じて、毎回涙が出るくらい心が震えます。

 

それで、やっぱり最終巻も泣いてしまいました。

槙尾さんが言葉を尽くしたあの台詞は、槇尾さんにとっての最上級の愛の表現なのかもなと思いました。

 

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自分はラブソングと同様、人がたくさんでて群像する恋愛漫画を理解できないことがよくあって(なんか普通に仲良くなってるのがよくわからない)、付け加えればドラマや映画をほとんど見ないから人間関係とか愛の方の情緒がめっぽう弱く、そんな自分でも理解できるような漫画を描いてくれてありがとうという気持ちです。